革屋が母の日のギフトを考えていたら牛の一生を考えさせられたよ
今年の母の日は、5/12です。
知ってるよ!と思った方は、母の日に何をするか、何を贈るかもう検討中なのかもしれませんね。
知らんし、何も考えていないと思った方に朗報です。
お母さんに何が欲しいか聞いたアンケート結果で最多だったのが
「なにもしてもらわなくていい」
らしいです。
えっ、何情報かって?
ネットのwebアンケートですけどね。
信憑性いかに・・・
ちなみに、
2位は、自宅で食事など一緒に過ごしたい
3位は、一緒に外出を楽しみたい
らしいです。
そして、7割のお母さんが何かしてもらっているらしいです。
結局、お母さんの願望は少なからずあるし、子供は何かをしているということですかね。
ここはやはり、何かして感謝の気持ちを伝えたい。
はたして世間一般の母が何を期待しているのか、何を欲しがっているのか?
世間の子供たちは、何を贈っているのか?
とりあえずの参考にネットで調べてみたら、想定内のものが挙げられておりました。
食品(グルメ)、花・観葉植物、スイーツ、ファッション系・アクセサリー、健康・生活グッズ、食事(食事券含む)・・・
どうしても実家から遠いところに住んでいたり、家族を持っていたりすると、何かを贈るというのが一般的なようですね。
革工房の人間としては、ここに是非とも「革製品」を滑り込ませたい・・・
バックとか、ポーチとか、財布とか。
結局のところ、母の欲しいものは、母に聞くのが一番だと私は思うわけです。
「なんか欲しい物とか、困っていることない?」
そこで、言うと思うんですよね母。
「バック」をどうにかしたいって。
新しいバックが欲しい、もっとここがこうなバックが欲しい、バックのここが壊れてるんだけど、このバック使っていないんだけど捨てるにはもったいないし迷っている・・・
そうおっしゃっていただいたお母さま限定で、
「革のバック」の購入あるいは、修理、リメイクをして差し上げましょう!
どうですか?この案。
非常に狭き門ですが、お母さんの90パーセント以上は「使っていないバックを持っている」と私は確信しております。
完全なる独断と偏見と事実(自分ちの)ですけど。
そんなわけで、母向けの革製品で人気なのは何かしらと、またしてもネットで検索しておりましたら、
やはり想定内のバックや財布が出てきますね。
王道のポケットいっぱいある系、最近流行りのミニマムサコッシュ系、両手があくオシャレリュックなどなど。
そして、「母 革」の検索の深みにはまっていくと、やがてたどり着きますのは、
母牛の皮です。
正確には2歳以上の出産経験のある雌の皮です。
それを「カウハイド」と呼びます。
最も一般的な2歳以上の去勢された雄の皮「ステアハイド」よりも薄く丈夫でありながら柔らかいというのが特徴。
一口に牛革と言っても、色んな種類があるんです。
カーフスキン・・・仔牛(生後6か月くらいまでの牛)。最上級
キップスキン・・・生後6か月~2年未満。美しく高級
カウハイド・・・2年以上の出産経験のある成牛の雌
ステアハイド・・・2年以上の去勢された雄。最も一般的
ブルハイド・・・3年以上の去勢されていない繁殖用の雄。分厚く強度がある
この他に、水牛の皮や、部位によっても呼び方や特徴があるので、革の世界は奥が深い。
原料となる牛の皮は、基本的には家畜が多く、食肉として加工されたあとに残った皮を利用します。
原料となる生の皮のことを原皮といいますが、その種類は、各国の食文化との結びつきが強く、
その国の肉の消費量によって生産量が大きく異なります。
日本においては、牛の原皮は、ほとんど輸入ですが、豚皮は、自国で時給が可能で輸出もしております。
なんて、急に牛や革の真面目な話になってしまいました。
そうこうして、食肉の牛などが2歳前後とかで肉になったりとか切ないし、
畜産業の大変さとか、名前を付けた仔牛との別れが悲しすぎるとか、牛の一生の短さとか、
肉へのありがたみとか、牛のゲップがメタンガスを発生して問題になっていたりとか・・・
脱線に脱線を重ね・・・
悲しみを超え、牛へのありがたみから感謝を経て、母への感謝を思い出し、
贈り物にA5の高級牛肉という手があったか!
と新たなアイデアを思いついたのでした。
皆様の母の日のギフト選びの参考になったところで(勝手な思い込み)
それでは、よい母の日を!
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