なかなか分からない皮革の種類 なめし方法や原料皮の説明-3
今回は革の種類のお話をさせて頂きます
色々な種類の革がありますので こちらも奥が深いです
原皮には産地、性別、年齢、鞣し方法、鞣し工場(タンナ-)によって品質にかなりの差が出ます
(牛革)
あらゆる皮革のなかでも 用途が広いのは牛革です 牛革による革製品が各種作られていますね
1 カーフ 生後6か月以内のもので牛革のトップクラスです 小判薄手でキメの細かいのが特徴です。
2 キップ 生後6か月~2年までの物でカーフより厚手で強度も増します。
3 カウ 生後2年以上のメスの成牛の皮 ステア、ブルほど厚みはありません。
4 ステア 生後3~6か月以内に去勢したオスで生後2年以上経た皮 厚みが比較的平均しています。
5 ブル 生後3年以上のオスの成牛皮 厚手になり繊維組織の粗さ目立ちます。
6 地生 国産の牛は生皮のまま取引された所から地生と呼ばれ海外産よりも銀面に傷が少なく綺麗です。
(山羊革)
衣服や手袋等に使われます 特に子ヤギの革はキッドと呼ばれ高級靴、高級手袋に多く用いられています。
(羊革)
薄くてやわらかく銀面模様が美しく 衣類、手袋に用いられます ウールシープ、ヘアーシープが有り銀面の美しさや強さはヘアーシープが勝ります。
(カンガルー)
丈夫でしなやか、伸びて変形しない高級な靴、スパイクシューズに使用されています。
(豚革)
牛革に次いで利用範囲が広く 鞄、袋物、内袋、靴の甲裏革や敷革に用いられています。
(馬革)
馬革のお尻部分は組織が緻密で光沢の美しい革でコードバンとして珍重され、靴、ベルト、時計バンド、ランドセル等に使用されています その他の部分は靴の裏革等に使用されています。
(鹿革)
鹿の皮動植物油でなめした革は柔らかくしなやかなセーム革になります。洗車用、高級手袋、帽子、衣服等に用いられています。
(ダチョウ革)
オーストリッチと呼ばれ 羽を抜いた後が丸く突起し珍重されています 高級な袋物、ベルト、靴等に使われています。
(エキゾチック革)
ワニ、トカゲ、蛇が主なもの 他にサメ、エイ、象、シール、カエル等 いろいろな物に使われていますが ワシントン条約で管理されています。
世の中には多種、多様な革が有り 1枚物ですので同じ物は無いオリジナルな革をお楽しみください
当工房でもいろいろな革を使って革製品化しております 他にはない1点物はいかがでしょうか
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