なかなか分からない皮革の種類 なめし方法や原料皮の説明-4
前回は革の種類のお話しをさせて頂きました
今回は革の仕上げ方によっていろいろな表面の仕上げがあります
1 銀付き革
動物の皮本来の銀面(表面)を生かした革ぼ総称 一般的に銀面の損傷がが少なく綺麗な銀面模様を持つ原皮から作られます。 この美しい銀面模様を生かす為 顔料を用いずカゼインやラッカーで仕上げる物も多いです。 この種の革は透明感があり美しい銀面と透湿性、風合いに優れ快適な使用感を備えています。但し耐水性が劣る場合が多い 用途は紳士靴、婦人靴、鞄、袋物、衣料、ベルト用等
銀面に損傷が多い場合や使用用途によって 染料、顔料、オイル仕上げが施され 汎用性が高く 用途は鞄、袋物 衣料、財布小物、服装ベルト等が有ります。
2 ガラス張り革
成牛革を用いて なめした革をガラス板、ホーロー板に張り付けて乾燥し 銀面を平らにする その後 銀面をサンドペーパー掛けし 塗料で仕上げてものです。 手入れが簡単なので タウンシューズ、学生靴、ランドセル、鞄、袋物等に使われます
3 スェード
ベルベットのような外観を与えるために子牛(カーフ)、豚、羊、山羊などの皮を原料とし 皮の肉面革をバッフィングマシンや毛羽立て機で毛羽を揃えた起毛革、 床革で行えば床スエードといいます
4 バックスキン
本来は雄鹿革の銀面をバッフィングマシーンで銀面を除去して起毛した革です
5 ヌバック
銀面を軽くバッフィングして毛羽を短く立たせて仕上げた起毛革です
6 床革
銀面層以外の物を床革といい 毛羽をバフしスエード調に仕上げてものを床スエード 、やや毛足の長い物を床ベロアといい また塗装仕上げを施し型押し仕上したものなどがあります。
7 その他
シュリンクレザー なめしの工程で薬品を用いてかわを縮めたもので表面にシワを生じさせて革
エルク 本来は大鹿の革ですが 現在はクロム鞣しの牛革を柔らかくもみ 粗めのシボをつけたものをエルクと呼んでいます。
エナメル革 表面が高い光沢をもち 耐水性の有る塗膜で覆われた革
型押し革 革の表面に加熱高圧プレスで型を付けた革 クロコダイルの型押し等
当工房では銀付きヌメ革をこよなく愛し 銀面に革彫刻(カービング)を施した作品はおすすめです
革専門店ですので革の事 何でもご相談下さい
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